現在地を知る-13-の物流視点

この記事の執筆者

渡邉 庸介

執行役員
マネージングディレクター

 「何から手を付けるべきか、わからない」物流現場の現状


「何から手を付けるべきか、かわらない。」よく耳にする物流部の声です。

多岐にわたる物流領域と方向性を見出す難しさ

「物流」と一口で言っても、構内物流、幹線輸送、在庫保管、倉庫荷役、末端配送、物流情報システム、委託先管理、品質管理、コスト管理、効率管理、行政方針対応など、その領域は本当に幅広いものです。また、お客様のロジスティクスの取り組みは年商規模などに比例するものではないため、何の情報もなく方向性を見出すことは困難です。

ロジスティクス業界の変化と抜本的見直しの必要性

改正物流効率化法を目前に活性化する荷主企業の動き


しかし、ロジスティクス業界の変化は速く、改正物流効率化法の中期計画提出の10月末を目前に、そこに目を向け始めた荷主企業各社の動きが、活性化しているのも事実です。企業間のロジスティクス機能の取り合いが始まる前に、その継続性を高めるためには、もはや積載率と荷待ち時間と荷役時間に対する活動だけではなくなっています。根本的なロジスティクスのあり姿を見直すことが求められ、結局はそこに手を入れなければ抜本的な変化に及ばないことが認識されています。求めた企業が結果的にその方向性に集束しているとみることができます。部分部分に活動を絞って変化を起こしても、その成果は一部にとどまってしまい、それは企業を上げた動きが求める成果には、見合ったものにならないからではないでしょうか。

今優先すべきは「あるべき姿との違い(不足)」の把握

ですから、今、優先して取り組んで成果を残す取り組みは、
これから変化するロジスティクスを想定し、あるべき姿との違い(不足)を把握することです。
あるべき姿をゴールに対して何をするのかを明確にし、実行を一層具体的な活動レベルまで落とすことが可能になります。船井総研SCで考える物流総点検の視点は下記の13ポイントになります。


①    環境変化に適応する戦略策定:ドライバー不足、作業員不足を想定した戦略策定
②    戦略実践を支える組織:戦略実行を具体化するための組織体制とリソース配分
③    実行性を高めるガバナンス:社内統制の実効性
④    全体を捉えるトータルコスト&物量管理:適切な数値管理とデータ蓄積
⑤    変化を察知する詳細管理:自社物流に合致した数値管理と運用
⑥    物流サービス転換期の品質設定:環境変化に合わせた物流サービスレベルの見直し
⑦    リソース減少下の品質向上:品質管理の実用性と現場実行度
⑧    物流転換期の設備・情報システム構築:自社に必要な物流情報システムの選定、導入
⑨    物流転換期の設備・情報システム活用:必要な物流システムの現場運用
⑩    物流業界転換期における輸配送適正化:配送傾向に合致する配送手段の選択
⑪    労働人口減少下の作業効率管理:省人化対策の導入検証と必要領域の精査
⑫    環境変化に適応する在庫管理:調達と納品サービスの方向から見た在庫の抜本見直し
⑬    行政方針への対応:行政方針に成果を残す取り組み、推進


読者の皆様も、是非上記13の視点で、自社物流の現在地を客観視してみてください。

船井総研サプライチェーンコンサルティングでは、2026年のロジスティクス改革を検討されている荷主企業の物流部門責任者と担当者が集まるロジスティクス・リーダーシップソサエティを開催しています。他の企業の活動内容や取り組み状況を聞きたい方はぜひご参加ください。

 

次回の開催日時は下記のとおりです

・2026年11月13日(金)@八重洲ミッドタウン(JR東京駅八重洲口徒歩31分) 11:00~17:00

初回のみお試し参加も可能です。皆様のご参加をお待ちしております。

≫https://lp.sc.funaisoken.co.jp/ninushi/lls/