簡単で個建にも適応できる燃料サーチャージ収受の方法

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この記事の執筆者

齊藤 史織

エグゼクティブコンサルタント
2017年 船井総合研究所に入社以来、一貫して物流領域でのコンサルティングに従事
2019年 船井総研ロジ株式会社(現株式会社船井総研サプライチェーンコンサルティング)へ転籍。以降、数億~数百億の年商規模の物流企業への支援を実施
2024年 当時最年少でエグゼクティブコンサルタント/グループマネージャーに就任

限界を迎える燃料費負担と従来型計算の課題


近年、燃料価格の乱高下が激しく、現場の努力だけでコストを吸収するのは、もはや限界と言えます。
少し前に、世界情勢の影響で一時的に軽油価格が20円以上が上がったことも記憶に新しいです。

とはいえ、従来の差額請求型で走行距離×燃費×上回った単価で計算するのは面倒で、特に個建の場合だと計算できずに、貰えていないケースが多いです。

運賃率加算型の燃料サーチャージとその計算イメージ


そこで今回は、燃料価格の変動分を運賃に乗じて請求する「運賃率加算型の燃料サーチャージ」の活用についてお話しします。

具体的な計算イメージとしては以下の通りです。
全日本トラック協会のデータを参考に基準価格を120円/L、燃料費の原価率を14.9%と設定します。
仮に、燃料代が10円値上がりして130円になった場合、130÷120で上昇率は約8.3%です。

これに原価率の14.9%を掛けると、「運賃全体からみて約1.24%」がコスト増として利益を削っている計算になります。
つまり、「10円上がったら運賃を1.2%加算する」というスライド制を導入できれば、価格が激しく上下しても、その都度交渉することなく自動的にコストを補填できるわけです。

事務負担の軽減と持続可能な物流に向けて


走行距離や燃費を毎回細かく出す差額請求型では事務負担が重いですが、このように「燃料価格が〇円変動したら、運賃を〇%調整する」という「運賃率加算型」であれば、最初に簡易的な計算表を提示してあとは機械的に毎回の請求に割合で乗せればよく、荷主側の理解も得やすくなります。

物流の持続可能性を守るためにも、まずは現在の燃料費がどれだけ利益を圧迫しているか、数字で示すことから一歩踏み出してみましょう。

 

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