入社1ヶ月以内の「ミスマッチ退職」を防ぐ「体験入社」

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この記事の執筆者

柴田 純平

グループマネージャー
エグゼクティブコンサルタント
2016年 東京海洋大学 海洋工学部 入学
2020年 船井総研ロジ株式会社 入社
2023年 物流コンサルティング部 チームリーダー
2025年 物流ビジネス支援部 グループマネージャー

早期離職がもたらす企業への大きな損失

せっかく採用したドライバーが、入社後すぐに「仕事内容が合っていなかった」と辞めてしまうケースは少なくないでしょう。仮に1か月で離職した場合、給与や社会保険料で約30万円、採用コストに約10万円、初期手続きや備品等に約10万円と仮定すると、少なくとも合計約50万円ほどの損失が発生します。

ミスマッチが起きやすい3つの業務例

特に早期離職が起きやすいのは、業務のイメージが十分伝わっていないケースです。たとえば、次のような業務が挙げられます。

・配送件数が多い店舗配送:1日に何度も荷物を降ろすため、想定以上に時間に追われる
・自動車部品の輸送:リフト操作の時間が長く、一般的なドライバー像とのギャップが生じる
・手積み手下ろし配送:想定していたよりも負荷が大きく、体力面で厳しさを感じてしまう

いずれも、「思っていたより大変だった」「想像していた仕事内容と違った」といったミスマッチを生みやすい業務です。

ギャップを解消する「体験入社」のすすめ

そこで推奨したい手法が「体験入社」です。1〜3日ほど実際に現場を経験してもらうことで、入社前のギャップを解消しやすくなります。実施の際は、以下の4点が重要です。

① 日当の支給
労働に該当する場合は、給与の支給が必要です。適正な額を支払うことで、企業の誠実な姿勢も伝わります。

② アルバイト契約の締結
短期間であっても社内の事務手続きを整備し、雇用契約を交わすことで、後々の労使トラブルを防ぎます。

③ 適切な保険・補償の整備
万が一の事故やケガに備え、労災など必要な保険・補償を整え、安全を守る体制を用意します。

④ 業務内容の明確化と荷主への確認
当日は助手席に乗るだけなのか、実際の荷役も行うのかを事前に決めておきます。また、荷主企業へも事情を伝え、現場で混乱がないよう、あらかじめ確認を取っておくことが不可欠です。

現場のリアルな難しさを体験してもらうことで、求職者自身が「自分でもやっていけそうか」「想像以上に難しそうか」を入社前に判断できるようになります。結果として不要な早期離職が減り、採用コストの無駄も防ぐことができます。ぜひ自社への導入を検討してみてください。

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