物流戦略策定・拠点配置
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1997年の創業以来、「ビールに味を!人生に幸せを!」というミッションのもと、ビールを中心としたエンターテインメント事業を展開する株式会社ヤッホーブルーイングさん。代表製品である「よなよなエール」をはじめ、高品質で個性的なクラフトビールは多くのファンに支持されています。
「クラフトビールの革命的リーダー」を目指し業績を拡大させる同社ですが、その急成長の裏では、長野県の物流拠点のみで全国配送をカバーする体制に限界を感じ始めていました。
本記事では、当社の伴走型コンサルティングを通じて、同社が「西日本拠点の新設」や「現場のアナログ脱却」を果たし、さらなる成長を支える物流基盤(成果)をどのように築き上げたのか、法人受注・物流ユニット責任者の山田健太さんに、当社代表の橋本がインタビューを敢行しました。

株式会社ヤッホーブルーイング
法人受注・物流ユニット責任者
山田 健太 さん

【インタビュアー】
株式会社 船井総研サプライチェーンコンサルティング
代表取締役社長 橋本 直行
| 企業名 | 株式会社ヤッホーブルーイング |
| 事業内容 | 業界:飲料メーカー ビールを中心としたエンターテインメント事業(代表製品「よなよなエール」などのクラフトビール製造・販売) |
| 支援内容 | 西日本物流拠点の新設、配送品質の改善、パレット回収スキームの構築、日々の物流オペレーション改善 |
| 抱えていた課題 | ・事業拡大に伴い西日本エリアの物流拠点構築が急務だったが、自社のネットワークだけでは条件に合う委託先探しが難航していた ・長野拠点への依存や、自社での配車手配、アナログなパレット回収業務などが実務担当者の大きな負担となっていた ・一部の路線便における配送品質の低下など、日々の物流オペレーションに課題を抱えていた |
| プロジェクトの成果 | ・要件(空調設備や工場からの距離など)に合致する最適な西日本物流拠点の立ち上げを実現 ・西日本側の出荷業務を委託したことで、配車業務などの負担が大幅に減少し、社内リソースに余裕が生まれた ・現場への直接指導やパレット回収スキームの構築など、伴走型の支援により配送品質と業務効率の向上を実現 |
船井総研SC 橋本(以下、橋本): 本日は山田さんにお越しいただきました。
まずは、弊社とお付き合いいただくことになったきっかけや、当時の物流業務に関する課題感について教えてください。
株式会社ヤッホーブルーイング 山田さん(以下、山田さん):最初のきっかけは、物流関連の展示会でお声がけいただいたことです。当時、私たちは長野県にしか物流拠点がなく、「西日本にも物流拠点を作らないとまずい」という強い課題感を持っていました。私たちは自社でトラックを持たないメーカーですので、長野の地場の倉庫会社さんのネットワークでなんとかやりくりしていた状況です。
しかし、どうしても配送手段が限られてしまい、今後の事業拡大を見据えると限界を感じていました。そのため、もっと広いネットワークと多様な手札を持つ物流パートナーが必要だと感じ、展示会へ足を運びました。

橋本: 物流拠点の立ち上げにおいて、最終的に数ある選択肢の中から弊社のコンサルティング・提案を選んでいただいた「決め手」は何だったのでしょうか?
山田さん: 単に「要件的にできません」と返されるのではなく、「Aのパターンか、Bのパターンか。こういう方法なら実現できます」と、常に複数案を提示していただいた点です。こちらがしっかりと「意思決定」できる進め方をしてくれたことが、非常にありがたかったです。
また、各社にお伝えした要件に対して、船井総研さんの提案が最も私たちのニーズに合致していました。倉庫の広さやビールの品質管理に必要な空調設備、そして西日本へのアクセスの良さといった条件面でも優れており、社内の選定会議でも「この案一択だね」とスムーズに決まりました。
橋本:実際に支援がスタートし、西日本拠点が稼働してからは、どのような成果や変化がありましたか?
山田さん:我々の物流業務における負担が大幅に減りました。これまでは全国への出荷をすべて長野から行っており、自社で配車手配や送り状の処理まで対応していました。しかし、新拠点設立後は西日本側の出荷業務を丸ごとお任せできるようになったため、リソースに大きな余裕が生まれました。
また、滋賀県に拠点ができたことで配送距離が短縮されました。長距離輸送が難しくなっている昨今の物流業界(2024年問題など)においても、車両が手配しやすくなったと実感しています。
橋本: 日々のオペレーション構築や配送品質の改善に対する、弊社のサポートはいかがでしょうか?
山田さん: 非常に柔軟で、粘り強く対応していただき大変ありがたく思っています。
例えば、以前は配送品質があまり良くない運送便があったのですが、ご相談したところ、船井総研SCの担当者さんが実際に該当の支店へ出向いて直接指導を行ってくださりました。その結果、目に見えてエラーの数字が下がりました。
また、貸し出している「ビールパレットの回収」についても大きな課題を抱えていました。これまでは各物流センターに電話をかけて返却をお願いするという、かなり熱量と労力が必要なアナログな手作業でした。こちらについても複数の選択肢をご提案いただき、柔軟に動いていただいたおかげで、今ではタイムリーにパレットを回収できる仕組みが整っています。
橋本:最後に、今後の展望や弊社への期待についてお聞かせください。
山田さん: 今後も物量が増えていくにつれて、さらに次の倉庫スキームを考えていく必要がありますので、引き続きのサポートをお願いしたいです。
また、ヤッホーブルーイングは「チームで働くこと」を非常に大切にしている会社です。それは物流においても同じで、運送会社さんやお取引先様との良好な関係構築が重要だと考えています。単発の解決策で終わらせるのではなく、縦と横のつながりを活かし、他社の成功事例なども参考にしながら、チーム一丸となって物流課題に取り組んでいきたいです。引き続き、日本の出荷チームのパートナーとして一緒に伴走していただければと思います。
橋本:本日は貴重なお話を誠にありがとうございました!これからもヤッホーブルーイングさんのご期待に応えられるよう、全力で努めてまいります。